シートカバーの仕上がりを良くしたい
シートカバーのメーカーのホームページを見て、憧れて買ってはみたものの、自分で取り付けるとなんかちょっとイメージが違う、カバーだししょうがないか、ということがありがちですが、実はシートカバーはつけ方次第で良くも悪くもなります。
同じ商品でも見た目がボロくそに書かれているレビューもあれば、大満足、といっているレビューもあり、実際はつけ方の問題ということもあります。
品番を間違えて買ってしまい、ゆるゆるのものを、フィッティングが良くなかったと言っているお客さんもいます。
今回は、品番もしっかりと適切なものが選ばれ、ご自身で取付をされたけれども、装着した後の少しの処理で、仕上がりが全く異なるように見えるポイントを解説します。
運転席、助手席のカーブ
冒頭に出てきたこの写真、よくついているように見えますが、とても惜しいのが、赤丸のついている運転席、助手席のサイドのラインです。上から被せたままだと、ここにシワがよってしまいがちで、少し残念感が漂います。ここのシワを解消してみましょう。
生地をつまんでよく馴染ませる
生地をつまみながら、なじませていきます。レザーなどの硬い生地はなかなか伸びないので、固まったままうまく伸びずにシワになっていることがあります。
ここを上から下に向かって、何度か揉みほぐしながらシワを伸ばしていきます。
上から下へ、優しく、何度も繰り返しマッサージするようにしていきます。するとどうでしょう。
仕上がりが見違えるようになりました!
プラスチックパーツの下に丁寧に生地を入れ込む
肩口のプラスチックのパーツがこのような状態になっていることも良くみます。これは非常にもったいない。ヘラを使って丁寧に生地をプラスチックパーツの中に入れ込んでいきます。すると、
生地のシワが伸び、きれいに収まりました。バックテーブルやバックパネルでもよくこういったシワが残っていることがあるので、丁寧に生地を入れ込んでいくと解消されます。
こちらはFIAT500なのです。肩口のパーツはフチの処理がされているので、このまま使われている方もいらっしゃいますが、
ヘラを使ってプラスチックパーツの下に生地を入れ込んでいくと、実はこのような仕上がりになります。このあたりの細かいポイントは説明書に書いていないことも多いですが、シートカバーの設計者はこのあたりまで考えて作っていますので、生地を入れ込めるところは丁寧に入れてシワを伸ばしていきましょう。
まとめ
今回はシートカバーの取付で、美しく見えるポイントを解説しました。シワを丹念に伸ばしていく、これが取付のポイントです。しっかりと設計されたシートカバーはシワなく取り付けて行くと純正の本革シートとたがわぬように作られていることがあります。それでは、シートカバーをきれいに取り付けて、楽しいドライブをお楽しみください!
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