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きついシートカバーはフィッティングが良い証拠

シートカバーのシワとフィッティング

車種専用のシートカバーはきついのが標準

車種専用に設計されているシートカバーは大抵きつめに作られています。引っ張って取り付けることによって、シート本来の形のシルエットを活かすために作られているからです。フィッティングが良いシートカバーほど、仕上がりの時の見栄えが良く、純正のもともとの革シートのように新品同様の見た目になります。

シートカバーがゆるい場合はシワがよります

逆に、シートカバーがゆるい場合はどうなるでしょうか。シートにしっかりフィットしない場合は、シワが出てしまいます。シワが出ると見栄え自体も良くないですし、座っているうちにシワがついている部分だけが汚れが目立つようになっていきます。

ギャザーデザインという意図的にシワを出すデザインのものもありますが、あまり人気がありません。

また、シートカバーが届いた時には、どうしても段ボールに入ってくる際の折りジワがついてしまっていることがあります。しかしこれは乗っているうちにとれてくることがほとんどです。

シートカバーの設計時のフィッティングがゆるいためにできてしまうシワは、何度座ってもとれてこないですし、座っているうちにシワが強くついてとれなくなってしまうこともあります。

シートカバーの見栄えはフィッティングによって左右される

そういうわけで、シートカバーはフィッティングが良いか悪いかで、商品の質にも関わってきます。フィッティングが良いかどうかは、シートカバーメーカーが最初に作る時に、現物の車で型を取ります。その際にピッタリフィットするようにとっている技術者と、かなりゆるめ(いいかげん?)にとっている技術者によってわかれてきます。だれにでもつけやすいことを優先させてあえてゆるめに型をとるシートカバーメーカーもありますし、つけるのは大変でも、仕上がりを良くするためにきつくとるメーカーもあります。このあたりはメーカーの考え方の違いが表れてくるところです。

シートカバーの生地によってもフィッティング性能は異なる

シートカバーに使われる生地によってもフィッティングの性能は変わってきます。一般的に合成皮革は伸びやすいため、少々きつめに作られていても、引っ張りながらつけることでピッタリとフィットするようにできます。同じ合成皮革でも、安くてシワが出やすい生地もあれば、高品質でシワが出にくい生地もあります。本革は合成皮革に比べるとなかなか伸びないため、ピッタリとフィットするように作られていると、装着時にだいぶ苦労することになります。また、冬になると合成皮革も本革も生地が伸びにくくなるので、どちらもつけるのは大変です。この時期に素手で取り付けるとささくれが割れて血が出たりします。シートカバーに血がつくと取れなくなってしまうので、私たちは必ず手袋をつけて作業をしています。

フィッティングが高い方が見栄えはよい。とはいえ、限度もあります

フィッティング性能が高く、見栄えがよいシートカバーになりますが、メーカーによっては本当にピッタリどころか、相当伸ばさないとつかないというシートカバーもあります。初めてつける方には大変ですし、私たちプロでもそれはないよ、というレベルできついシートカバーにたまに出会います。

取付もカンタンでフィッティングの良いシートカバーはなかなかありません

そういうわけで、簡単に取付ができて見栄えも良いシートカバーというのはなかなかありません。どちらかをとればどちらかが悪くなることがほとんどです。シートカバーの仕上がりを求めるならタイトなフィッティングのシートカバーをお勧めします。

まとめ きついシートカバーはフィッティングが良い証拠

フィッティングが良く、デザイン性の高いシートカバーは、取付がきつい、ということです。取付は初めての方に厳しいことが多いので、その場合は私どものようなプロの取付専門店をご利用ください。

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